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【編集者に聞く】「昆虫観」に変革をうながす画期的な本

昆虫 この小さきものたちの声―虫への愛、地球への愛―ジョアン・エリザベス・ローク著 甲斐理恵子訳 定価(本体1905円+税)

【編集者へインタビュー】今回は、小社の編集者・Kさんが担当した書籍についてお尋ねすることにします。Kさんは、得意分野は、心理学・精神世界もので、若い頃はインドを放 浪していたこともあるそうです。その後、社会復帰して(笑)、某出版社に3年、また別の出版社で11年つとめたあと、弊社で翻訳ものを中心に編集しています。

 今回の本はタイトルも「昆虫」ということで小社でも珍しい本ですね。それも「いのちと環境ライブラリー」の3冊目ですね。では、はじめになぜ、昆虫の本を企画されたのかお尋ねします。昆虫についてふつうあまりなじみがないと思いますが、その昆虫のどういった魅力を読者に知ってほしいで すか? Kさん ……最初の質問については、「昆虫」の本を企画しようという意図は当初ありませんでした。「いのちと環境ライブラリー」の一環となる本を探しているうち、本書を見つけ、昆虫というものを介して環境に対する意識を高めてくれるのではないかな、と思ったわけです。二つ目の質問については、昆虫の魅力を知ってほしいというよりも、昆虫に対する自分の心の在り方を知ってほしいと思います。  今回の本の魅力は、とりあえず一言で言えば何でしょうか? Kさん 虫に対する見方、気持ち、接し方に大変化が起こるという点でしょうか。たんに昆虫に関するウンチクを集めた本ではなく、知識・情報をもとに自分自身の「昆虫観」に変革をうながす画期的な本で、そういう意味ではきわめて実用的な内容と言えるでしょう。虫が怖い、という人にぜひ読んでほしいと思います。実際、私も無下にゴキブリを殺すことができなくなりました。それがいいのか悪いのかは別にして。  昆虫記みたいなものではではなく、「昆虫観」に変革をうながす画期的な本とは、興味深いですね。私の感じでは虫って害虫だと思われているけど、そうじゃない。ということでしょうけど、Kさんは、どう「昆虫観」が読む前と後では変わりましたか? その画期的な部分を教えてくれるとうれしいです。 Kさん ……一言でいえば、虫に対して優しい気持ちを持てるようにな りました。大げさに言えば、この宇宙に誕生した生命体としての同胞意識というか……  また、実用的なところはなんでしょうか。これを読むとゴキブリが愛おしくなるとか、なにか即効性があったりするのですか。 Kさん……ゴキブリに対するやみくもな嫌悪感はなくなりました。べつに愛おしくはなりませんが、ゴキブリが出てきても「やあ」と挨拶できる程度にはなりました。変かしら?  また、原題からすると、「虫たちのメッセージ」を聞くという感じがありますが、どんなメッセージがありますか。 Kさん ……それは受け手によって解釈はさまざまではないでしょうか。たとえば舞っている蝶を見て、「ああ、きれいだな」と思う人もいれば、そこに「自由になりなさい」というメッセージを読み取る人もいるでしょう。くわしくは本書を読んでいただければと思います。  そこにはスピリチュアルな意味などもあるのでしょうか? Kさん ……そうなんです。受け手の心、魂、人生に影響を与えるようなメッセージも数多く紹介されています。  カマキリが神の化身だと書いてあるとのことですが、どうしたらその境地に行けるのでしょうか? 私の知っている話にも、蚊がたくさんいるところにいたにもかかわらず祈ったら蚊にも刺されなかった、という不思議な話は聞いたことがあります。そのような境地には興味があります。 Kさん ……アフリカの一部ではカマキリが聖なる存在として崇められているそうです。虫を聖なる存在とみなす伝統は世界各地にみられます。どうしたら蚊に刺されなくなるかは知りませんが、虫を含めてこの宇宙の万物が聖なるものである、という認識を持つなら、おのずからその人に現れてくる世界も変わってくるのではないでしょうか。それがまさに著者が本書で言いたいことだと思 います。

 ひとつ気になっていることがあるんですが、このカバーのソデ(表紙に折り込んだ部分)に著者のプロフィールを載せていますね。そのところになぜカマキリの写真(上の写真)が載っているんでしょうか?? Kさん いや、よく見てください。ちゃんと著者の指も写っています(笑)。まあ、デザイン上の都合もあるのですが、このカマキリ、著者が原稿を出版社に送った朝、玄関に現れたのだそうです。本書の最終章はカマキリに関する内容ですし、著者の写真は手許にないし、「聖なるカマキリ君」をここに載せても許されるかな、と。余談ですが、本書の見本ができて一段落つき、ちょっと一服しに外に出たとき、私もカマキリ(下の写真)に遭遇しました。この数年カマキリなんて見たことなかったのに。

最後に 今回はどうもありあがとうございました。今後とも楽しくためになる本の編集を楽しみにしています。