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鳥たちのふしぎな話(お盆によせて)

 こんにちは。まもなくお盆ですが、小社でも今週後半は休みをとる社員がけっこういるようで、超うらやましいです。  ご存じのようにお盆は、亡くなったご親族やご先祖の霊が帰ってくるのをお迎えする行事です。  ところで、私が最近編集しました『もの思う鳥たち――鳥類の知られざる人間性<いのちと環境ライブラリー>』(笠原敏雄訳)のテーマは、鳥は人間と同様に「心」をもっているというものでしたが、鳥にも心があるのなら、人間みたいに霊というか魂を持っているかもしれないですね。  そこで、私が以前に担当しました『ペットたちは死後も生きている』という本から、鳥たちの死後生存についてのふしぎな話をご紹介させていただきたいと思います。とくに2つめの話には、『もの思う鳥たち』に出てくるように、鳥は人間の言葉が理解でき、対話することができるということがさりげなく語られており、今回読み直してみて「やっぱりそうなんだ!」と思いました。 『もの思う鳥たち――鳥類の知られざる人間性』をお読みになって、鳥たちと飼い主たちの交流のエピソードに感動された方々には、ぜひおすすめしたいと思います。 ●帰ってきたクロウタドリ  ごく最近のことだが、別のクロウタドリが「陽の照り輝く世界」から帰って来た。  一年かそれより前、片足の雌のクロウタドリがいつも私の「エサやり場」を訪れていた。ほかのクロウタドリたちはこの片足の雌鳥をよく攻撃するので、私はほかの鳥たちがじゃましたくてもできないよう守りに立ち、ほかの鳥たちから離れたところのポーチでその鳥にエサをやった。その鳥はたいへん私になつき、お気に入りのごちそうであるチーズを私の手から食べるのだった。ときには、自分から台所の床に落ちているパンくずを拾いに来た。  その鳥はピョンピョンとしか跳ぶことができなかったので、私は「ホッピー」と呼んだ。日中いつでも庭に行って「ホッピー、ホッピー」と呼びさえすれば、どこにいても私のところにやって来た。  酒好きがバーの開店時間を心得ているように、決まって朝七時には小さくちぎったパンがばらまかれているのをホッピーは知っていた。何かの理由で私が数分でも遅れると、ホッピーはポーチでドアをつついて「ピー! ピー! ピー!」と大声で鳴いた。  そして新年早々のある日、ホッピーが姿を見せなかった。名前を呼んでも返事がない。何度も何度も庭に出ては呼んでみた。ついに、ひとつの可能性に行きついた。どこかの猫に襲われたに違いない。  それから二週間かそこらたち、私が朝食を終えようとしていると、私の霊的な能力が聞き覚えのある声をキャッチした。「ピー! ピー!」  霊視の目がとらえた、見事なまでにはっきりしたヴィジョンだった。ホッピーがお気に入りだった椅子のひじかけに止まっているのが見えた。ホッピーが私のほうにピョンピョンと跳んで来たとき、彼女の足が今はもう二本あることに気づいた。ホッピーはそんな自分を私に見せたかったのだろう。  体の不自由さは地上だけにしか存在しないものだ。霊界における神の法則のもとでは、肉体の障害など存在しないのだ。(22-24ページ) ●天国で愛する人たちと暮らすスズメ  〔著者の親しい知人で、二人で一緒に暮らしていた動物好きの年配の女性のエピソードです〕  ある日彼女らは、つばさが折れたスズメを見つけた。手厚く介護をし、何本かのマッチ棒でつばさを固定し、スズメが健康を取り戻すまで世話した。スズメは手からエサを食べ、たいそう馴れて、やがて仲間のもとに飛び立つよう言い聞かせても彼らのところを去ることを拒んだのであった。婦人たち二人はスズメにスパジーと名づけた。 (中略)  ときたまスパジーは窓の外に突き出た棚にピョンピョン跳んで行き、こっちのほう、あっちのほうとあたりを見回した。騒音とせわしい混乱に満ちた外界の風潮など、自尊心の高い自分にはとても向かないと考えていたに相違ない。  スパジーはこの家の居間でのほうがずっとくつろぐことができた。時々は、とくに鏡に映った自分を見つけて、たいへんうるさくさえずるが、大体はまるで独り言をいうかのようにきわめてやさしくチッチッと鳴くのである。彼女らはそんなスパジーを見るのが大好きだった。  ときには、彼女らの肩に乗って、あたかも大事な秘密を二人に打ち明けているかのように声をごくひそめて話しかける。友人たちは、「ほんとう?」とか、「まあそうなの」と答える。するとスパジーはすっかりその気になって何度も賢そうにうなずいたり頭を傾げたりして、一所懸命に二人に話をした。それは本当に楽しい時間だった。そして私は、スパジーもまた彼女らと同じくらい楽しんでいたと思う。  三年後、原因は結局わからなかったが、スパジーはこの世での羽毛におおわれた肉体と地上の献身的な友たちのもとを飛び去った。すべてのスズメたちが移り住む、目に見えない世界である霊界へと。ああ、私たちはみんな、スパジーがいなくなってどんなに寂しかったことだろう。  スパジーは霊視でしばしば目撃されている。そして、スパジーを健康になるまで世話したやさしい婦人たちも魂の世界へ行ったので、彼女らは再びスパジーと一緒になった。私自身も彼女たちの姿を見ているし、ほかの何人かの霊媒もその姿を見ている。 ----------------------------------------  今回は「鳥つながり」で2つのエピソードをご紹介しましたが、『ペットたちは死後も生きている』には、他の鳥たちの話や、ペットの犬や猫や馬と飼い主たちとの死を超えた心の交流の、感動的なエピソードがたくさん出てきます。  ちなみに、「クロウタドリ(Blackbird)」の鳴き声は原書では「Quelp! Quelp!」となっており、訳者さんとの間で「クエルプ!」「クエルピー」(形容詞)という意味不明の新語がマイブームになりました。  実際にはクロウタドリの鳴き声は「ピー」とか「チー」とか「クエルプ」ではとても表現できないほどフクザツで音楽的です。Youtubeでたくさん聴けますのでBlackbirdかAmselで検索してみてください。  鳥たちのさえずり言葉や音楽的能力(歌唱と作曲)のすばらしさについては、『もの思う鳥たち――鳥類の知られざる人間性』の第4章「鳥たちの言葉」と第6章「鳥たちの音楽、職人的な技巧、遊び」をぜひお読みください。(HT)